領土不拡大の原則に反したソ連の行動

 しかし実際、このヤルタ協定の中の千島列島というのは、択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島を含んでいませんでした。
 またそのような意図もなかったと正式に述べられています。にもかかわらず、ソ連は第2次世界大戦後、千島列島や北方領土の島々を軍事占領してしまうことになります。
 しかし、実はこれは国際法に違反する行為であり、「領土不拡大の原則」に違反するものです。
 昭和16年(1941)の「英米共同宣言」や昭和18年(1943)の「カイロ宣言」では、この戦争は日本の侵略を止めさせるためのものであって、自国の領土を拡大する意図はないと述べられています。
 ソ連の北方領土占領の行為は、まさにこの領土不拡大の原則にも反しているといえます。 
領土不拡大