森・プーチン会談(2000年9月)

 小渕首相急逝後、4月に就任したばかりの森首相は、5月に就任したばかりのプーチン大統領を訪問しました。
 安定した一つの体裁をなす秩序ある国家を目指すとする大統領の政策を進める上で、対日外交が優先度を与えられるよう、「戦略的地政学的協力の重要性」、「経済協力の重要性」、「平和条約については双方の名誉と尊厳を守る形で解決を図り、関係を新たな次元に押し上げること」の3つを柱に議論しました。
 そして、7月沖縄サミットの場で9月の大統領公式訪日を決定し、平和条約締結問題を率直に話し合うことで合意しました。
 しかし、9月4日の会談ではプーチン大統領は共同宣言の存在については認めながらも2000年はあくまで平和条約締結の目標年限である、かつて自国の代表が示したような考え方はとらないと述べました。
 この後9月の国連サミット、11月のAPEC首脳会談の場と会談が重ねられましたが領土交渉の行方は明確になっていません。
※千島連盟は8月の総務庁との懇談の際、日本政府要人の(領土問題を棚上げするような)発言に対し、地元では怒りの声があがっており、9月以降に交渉の場が残されているにもかかわらず、マイナス発言をすることについては容認できないと訴えました。しかし、共同宣言の領土条項の有効性をめぐって、双方の解釈にくい違いがあるという報道は繰り返されています。