北方四島の港湾事情

 北方四島への生産資材、生活物資、郵便などは、すべて海上輸送に頼っており、島内における輸送も、道路網が不備であったため、船舶による運送が大きな役割を占めていました。
 航行する船舶は、各島にある天然の入江や河口を港として利用していましたが、港の施設はほとんど整備されていなかったようです。
 また、各所に暗礁があり、四季の気候の変化も激しく、航行は困難な条件が重なることが多く、季節風などが少し強く吹くと、海が静かになるのを待ってはしけで荷役をしたといいます。
港湾