決死の脱出~体験談 その3
色丹島出身で村役場勤務だったある島民にはこんなことがありました。
ソ連軍は上陸してくると、ただちに村役場を占領し、船から荷物を運搬する人夫を集めろと命令してきました。
その島民は人夫を集めに村中をまわるわけですが、港の付近ではソ連軍の見張りがいて発砲してくるのです。
とても危険で歩けず、役場に帰って軍曹に説明しましたが、それからも何度も連絡役として使われました。
しかしある時、軍曹が言ったのです。「近いうちにソ連軍の憲兵隊がやってくる。そうなれば君たちは身動きもできなくなる。もし北海道に行く気があるのなら、今のうちに行け。」と。
その島民は一瞬耳を疑ったといいますが、彼の目は優しく微笑んでいたといいます。
その軍曹の好意を彼は決して忘れられないそうです。
ソ連軍は上陸してくると、ただちに村役場を占領し、船から荷物を運搬する人夫を集めろと命令してきました。
その島民は人夫を集めに村中をまわるわけですが、港の付近ではソ連軍の見張りがいて発砲してくるのです。
とても危険で歩けず、役場に帰って軍曹に説明しましたが、それからも何度も連絡役として使われました。
しかしある時、軍曹が言ったのです。「近いうちにソ連軍の憲兵隊がやってくる。そうなれば君たちは身動きもできなくなる。もし北海道に行く気があるのなら、今のうちに行け。」と。
その島民は一瞬耳を疑ったといいますが、彼の目は優しく微笑んでいたといいます。
その軍曹の好意を彼は決して忘れられないそうです。
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