旧国鉄標津線上春別駅跡

別海町歴史文化遺産 第14号

旧国鉄標津線上春別駅跡

旧国鉄標津線上春別駅跡

  • 認定区分 史跡
  • かな名称 きゅこくてつしべつせんかみしゅんべつえきあと
  • 認定年月日 令和2年11月2日
  • 所在地 別海町本別76番地19

本物件は、1963(昭和38)年に標津線に駅員無配置として設置され、1989(平成元)年に廃止された駅の跡です。鉄筋コンクリートと古レールで作られた簡易ホームが一部現存しています。

別海村(当時)の北西部にある常盤地区の住民が国鉄側に乗降場設置の嘆願書を提出し、国鉄側もこの要望に応えて、1963年7月1日に上春別駅が開業しました。

1989年のJR標津線廃止後も、上春別駅の簡易ホームは撤去されずに残されましたが、草木に覆われた状態でした。2020(令和2)年春から、別海町地域おこし協力隊員が中心となり、樹木の伐採や草刈りなどの整備が行われ、駅名標も復元されました。

潜在化していた文化財が整備によって顕在化した好例であり、鉄道ファンの注目度も高く、今後見学者が増えることが期待されています。