別海町の農業

広大な大地に広がる牧草地
 地平線の向こうまで、ゆるやかに続く緑の大地。その上で、のんびりと草を食む牛たち。町の人口よりも牛の数が多い酪農王国別海を象徴する光景のひとつです。

生乳生産量全国一を誇る日本の食料基地

 別海町の酪農は、昭和31年高度酪農集約地域に指定されて以来、第1次・第2次農業構造改善事業が展開されています。昭和48年からは新酪農村建設事業がスタートし、機械や施設の大型化が進み、名実ともに全国一の酪農王国となっています。

総農家戸数

  • 656戸(うち乳用牛飼養戸数607戸)

牛飼養頭数

  • 113,711頭(乳牛109,081頭、肉牛4,630頭)

生乳生産量(令和4年実績)

  • 502,638トン

有限会社別海町酪農研修牧場

 酪農研修牧場は、新たに酪農経営を目指す方を対象に、必要な知識と技術を身につけるための実践的な研修施設として設置されました。平成8年の設置以来、多くの修了生が町内で酪農業を営んでいます。
 地域産業の担い手を育成するこの取組みは、全国的に見ても珍しく、平成22年には国内の優れた農業事例を表彰する中央畜産会畜産大賞(地域畜産振興部門 最優秀賞)を受賞しました。
別海町酪農研修牧場研修館

別海町酪農研修牧場研修館

 道内外から新たに酪農家を目指す新規就農希望者を受け入れ、研修から独立までをサポートする研修施設です。
 3年間の研修期間の中で、実践研修、座学研修、特別研修を行い、酪農の基礎知識と技術を身につけた卒業生は、別海町の農業の新たな担い手として活躍しています。

別海町酪農工場

 酪農工場は、生乳生産量全国一の環境を生かした乳製品の開発・販売を40年以上前から続けています。
 現在では、長い製造経験を生かし、ヨーグルトやチーズ、アイスクリームなど様々な種類の乳製品を全国に提供しています。
 近年は、乳牛の生産者や流通過程を可視化する取組みであるトレーサビリティシステムを導入し、「安心・安全」な製品づくりに努めています。
べつかい乳業興社

べつかい乳業興社

 日本一の生乳生産量を誇る別海町。この街で数々の乳製品を製造・開発しているべつかい乳業興社は、牛乳にトレーサビリティを導入している日本で唯一の乳業メーカーです。ホームページ上で牛乳パックに印字されているパッケージ番号と賞味期限を入力すると、その牛乳がどこの牧場でいつ搾られ、どのように工場で加工されたのかが表示されます。消費者の方々に安心と安全を提供するため、生産過程の情報を積極的に公開し、生産者の顔が見える良質な牛乳によって作られた乳製品は、全国各地に新たな「べつかい」ファンを生み出しています。
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べつかいブランドの乳製品

町営畜牛育成牧場

  • 昭和45年度設置
  • 面積1,153ヘクタール
  • 2,200頭育成可能

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