別海町漁業・漁村振興計画について

別海町漁業・漁村振興計画


別海町漁業・漁村振興計画は、国の「水産基本計画」や北海道の「北海道水産業・漁村振興推進計画(第5期)」の方向性を踏まえながら策定されています。地域の漁業者や消費者、関係機関・団体が連携と協力を強め、別海町の漁業・漁村振興に取り組むための共通指針としての役割を担っています。また、「別海町総合計画」に基づき、町の漁業・漁村を取り巻く中長期的な政策遂行の基本的な方針や目標を示し、継続的な発展に向けた基盤となる計画です。


 
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別海町漁業・漁村振興計画の特徴


計画の大きな特徴として、「資源」「特性」「人材」という3つの柱が設定され、それぞれ別海町の水産業と漁村振興における重要な側面を明確に示しています。以下の主な取り組みが特徴として挙げられます:
 
取組の3つの柱
別海町の漁業・漁村の未来を形作るために、漁業者、関係機関・団体、行政が力を合わせて連携を強めるとともに、消費者のみなさんの理解と協力を得ながら、「資源」「特性」「人材」の3つの柱を中心に取り組みを進めます。
 
(1)海の「資源」を育む ~環境との調和と自然循環機能の活用~
漁業の基盤となる海の資源を守り、増やすために、環境を大切にしながら自然の力を活用した取り組みを進めます。具体的には、栽培漁業や養殖漁業を活発に推進し、漁場の管理を適切に行うことが重要です。
また、藻場や干潟などの漁場環境を保全・改善して、持続可能な漁業の実現を目指します。海の変化やリスクについての理解を深め、自然環境と調和した漁業を育みます。
 
(2)地域の「特性」を生かす ~活力ある魅力を発信~
別海町ならではの強みを最大限生かし、漁業をより効率的に、強くしていきます。経営基盤を強化し、経費の高騰への対策も進めることで、漁業の安定化を図ります。
さらに、地域ブランド化の推進により、別海町の豊かな水産物を広く発信し、消費拡大や流通対策を行います。また、防災・減災につながる漁港基盤の整備や、地域協力による強い漁村づくりを進めます。
 
(3)持続可能で多様性のある「人材」の育成 ~漁村コミュニティの活性化~
漁業を続けるためには、人材の育成が欠かせません。若い後継者を増やす取り組みや、働きやすい環境づくりを進め、高齢者や女性、外国人労働者など多様な力を活かせる漁村を目指します。
さらに、各組織が連携して、水産業の未来を担う人材育成を進めながら、地域活性化につながる雇用創出を図ります。最新の技術を活用した「スマート水産業」の導入も検討し、新しい時代に対応する漁業へと発展していきます。
 
 
漁師君