別海町内水ハザードマップ作成及び公表について

 近年、台風や集中豪雨の増加に伴い、下水道の雨水排水や道路の排水等の能力を上回る降雨及び河川の氾濫等による浸水被害が全国的に発生しています。
 本町では、下水道事業で雨水整備を行っているところですが、過去の浸水被害や避難所などの情報を町民の皆様に提供することにより、自助や共助による被害軽減の一助及び「内水による浸水被害の最小化を図る」ことを目的として、内水ハザードマップを作成しました。
 マップについては、下記ファイルをご参照ください。

1 内水ハザードマップとは

 内水ハザードマップとは、内水氾濫による浸水に関する情報及び避難に関する情報を浸水想定区域として地図にしたものです。
 被害想定区域は、平成18年度から令和元年度までに上下水道課、管理課及び防災交通課で把握している浸水発生個所やエリアを表示したものです。
 「内水」とは、雨水管や道路側溝、市街地に降った雨を河川等の公共水域に排除するまでのものを言います。その内水が河川水位の上昇等により排除できないものや、河川水位は正常であるが雨水管や道路側溝の排水能力を上回る降雨等で浸水が発生するものを「内水氾濫」と言います。
 それに対し、河川堤防の決壊や河川から水があふれ出ることで発生するものを「外水氾濫」と言います。
 また、外水氾濫には高潮や津波によるものも含まれます。

2 浸水発生時や避難時の注意点

 大雨の中、避難をするのは大変です。視界不良や足元の状況が分かりにくいためケガなどにもつながりますので十分注意を払わなくてはなりません。
 以下に注意点をいくつか掲載していますのでご確認ください。

(1)避難の判断は早期決断

  • 浸水深が浅い場合でも流れが速いと足をすくわれてしまいます。外が暗くなってしまうとさらに周囲の状況が把握できなくなりますので、早めに自主避難が必要か判断することが重要です。

(2)避難は動きやすい服装・行動は2人以上

  • 避難時の服装は、上下に分かれたレインウェア、帽子(ヘルメット)、長靴は水が入ると歩きにくくなってしまいますので運動靴が有効です。
  • 移動は、万が一ケガなどで動けなくなった場合など、一人では助けを呼ぶこともできなくなってしまいますので、ご家族やご近所の方と行動することが重要です。

(3)避難は原則徒歩で

  • 車での避難は、事故や渋滞に巻き込まれた際に危険です。車内に水が入り走行不能となった場合など、水圧によりドアが開かなくなり車内に閉じ込められる危険があります。
  • 徒歩でも水面下は非常に危険ですので、長い棒などを杖代わりに足元の安全確認を行いながら避難してください。

(4)危険な場所には近づかない

  • 河川の周囲等の危険な場所には近づかないでください。雨が止んだ後でも河川や水路は水量が増加することもあり、流れが速く非常に危険です。
※地域に高齢者や体の不自由な方(要配慮者)がおられる場合は、自身の安全を確保しながら、ご近所や地域で避難の手助け等のご支援・ご協力をお願いします。

3 被害を抑える自衛策(参考)

 道路や土地の浸水で玄関などから住宅内に雨水が流れ込んでくることもあります。浸水が浅い場合など少量の雨水であれば家庭にあるもので対策が可能なこともあります。

(1)家庭で作れる簡易水防

  • 大きめのごみ袋を二枚重ねて中に水を入れ、中身が流れ出ないように袋の口を結びます。段ボールなどの箱に入れ、複数の箱同士を防水テープなどで連結させ、玄関前や車庫等侵入水を防ぎたいところに設置すると、簡易的ではありますが侵入を防ぐ効果があります。
  • ポリタンクに水を入れ、長めの板と組み合わせて臨時の止水板を作るなど工夫して侵入水を防ぐことも大切です。

(2)自宅周辺の点検・簡易清掃

  • 自宅周辺の道路側溝等が詰まっていないかの確認や簡易的な清掃をすることで、雨水が排水されやすくなり、内水氾濫の防止にも効果的です。