子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)のお知らせ

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)は、平成25年4月から定期の予防接種となっています。
平成25年6月に厚生労働省の通知を受け、積極的な勧奨は差し控えておりましたが、その後ワクチンの安全性及び有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることが認められ、令和4年4月から接種の積極的勧奨を再開することとなりました。

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)とは

20歳代から30歳代に増加している子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染により発症します。
このウイルスは、女性の多くが一生に一度は感染するといわれるウイルスです。
感染しても、ほとんどの人は自然に消えますが、一部の人は「がん」になってしまうことがあります。
現在、感染した後にどのような人ががんになるかはわかっていないため、
感染を防ぐことががんにならないための手段です。
【子宮頸がんを防ぐためにできること】
  1. HPVワクチンを接種する。
  2. 20歳になったら、子宮頸がん検診を受ける。

接種対象者

小学校6年生から高校1年生の年齢に相当する女子
令和6年度は、対象者全員に予診票を送付いたします。
 

接種スケジュール

【接種回数】 2~3回
【接種間隔】
  • 2価ワクチン(サーバリックス®):1回目の接種から1か月あけて2回目を接種後、1回目の接種から6か月の間隔をおいて1回接種
  • 4価ワクチン(ガーダシル®):1回目の接種から2か月あけて2回目を接種後、1回目の接種から6か月の間隔をおいて1回接種
  • 9価ワクチン(シルガード®9)
1回目の接種を15歳になるまでに受ける場合:接種回数は2回。1回目から6か月の間隔をあけて2回目を接種する。
1回目の接種を15歳になってから受ける場合:接種回数は3回。1回目から2か月あけて2回目を接種後、1回目から6か月の間隔をおいて1回接種

HPVワクチンの効果

HPVワクチンは世界保健機構(WHO)が接種を推奨し、現在世界120か国以上で定期接種化されています。
HPVワクチンは、子宮頸がん全体の50~70%の原因とされる2種類(16型・18型)のHPVに予防効果があります。

HPVワクチンに副反応

接種後の主な副反応

2価ワクチン(サーバリックス® )
  • 10%以上:痒み、注射部位の痛み・赤み・腫れ、腹痛、筋痛・関節痛、頭痛、疲労など
  • 1~10%未満:じんましん、めまい、発熱など
  • 1%未満:注射部位の知覚異常、しびれ感、全身の脱力
  • 頻度不明:手足の痛み、失神など
4価ワクチン(ガーダシル®)
  • 10%以上:注射部位の痛み・赤み・腫れ
  • 1~10%未満:注射部位の痒み・出血・不快感、頭痛、発熱など
  • 1%未満:手足の痛み、腹痛など
  • 頻度不明:疲労感、失神、筋痛・関節痛など
9価ワクチン(シルガード®9)
  • 50%以上:注射部位の痛み
  • 10~50%未満:注射部位の腫れ・赤み、頭痛
  • 1~10%未満:浮動性めまい(頭がぼーっとしてふらつく感覚)、悪心、下痢、注射部位の痒み、発熱、疲労、内出血など
  • 1%未満:嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血、血種、倦怠感(だるさ)、硬結など
  • 頻度不明:感覚鈍麻(刺激に対して感覚が鈍い状態)、失神、四肢痛など

きわめて稀に起こる重い副反応

ワクチンとの関係が否定できないとされた重い副反応として、以下の症状が報告されています。
  • アナフィラキシー:呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー《約96万接種に1回》
  • ギラン・バレー症候群:両手・足の力の入りにくさなどを症状とするま末梢神経の病気《約430万接種に1回》
  • 急性散在性脳脊髄炎(ADEM):頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気《約430万接種に1回》
  • 複合性局所疼痛症候群(CRPS):外傷をきっかけとして慢性の痛みを生ずる原因不明の病気《約860万接種に1回》

接種後に症状が生じた方へ

北海道が設置する専用窓口にて、子宮頸がん予防ワクチン接種後に体調が悪くなった方からのご相談にお答えします。

接種後に生じた症状の診察に係る協力医療機関について

子宮頸がん予防ワクチンの接種後に生じた症状については、適切な診療を提供するために協力医療機関が選定されています。
協力医療機関の受診については、まずは接種を受けた医師及びかかりつけの医師にご相談ください。

キャッチアップ接種対象者~定期接種の機会を逃した方へ~

積極的な勧奨の差し控えにより定期接種の機会を逃した平成9年~19年度生まれの女性についても、無料接種の対象となります。
【対象者】
平成9年4月2日から平成20年4月1日までに生まれた女性
また、キャッチアップ接種の実施期間中に定期接種の対象から新たに外れる学年の女子も、順次対象になります。
(例:令和5年度高校1年生相当の年齢の方が、令和5年度中に接種できなかった場合、令和6年度のキャッチアップ対象者となる。)
【実施期間】
令和6年4月1日から令和7年3月31日まで

HPVワクチン接種を自費で受けた方に対する償還払いについて

 平成9年4月2日から平成17年4月1日までの間に生まれた女性の方で、定期接種の対象年齢を過ぎて(高校2年生相当以降)HPVワクチンの任意接種を自費で受けた方には、かかった費用のうち規定の額を払い戻すことができます。

【対象者】
  1. 令和4年4月1日時点で別海町に住民登録がある女性
  2. 平成9年4月2日から平成17年4月1日までの間に生まれた女性
  3. 平成25年6月14日から令和4年3月31日までの間に、日本国内の医療機関において、自費で2価(サーバリックス)又は4価(ガーダシル)ワクチン接種を受けた女性
【償還額】
  1. 実費に相当する額(最大3回接種分まで)
  2. 接種費用に含まれないもの(接種に要した交通費、宿泊費、文書料等)は対象としません。
  3. 領収書等接種額を証明するものを提出しない場合には、償還額は、償還払いの申請日の属する年度における別海町が定める子宮頸がんワクチンに係る定期接種に係る基準単価とします。
【申請期限】
令和7年3月31日まで

【提出書類】
  1. 被接種者の氏名・住所・生年月日が確認できる書類の写し(申請時住所記載のある住民票、運転免許証等)
  2. 振込希望先金融機関の通帳又はキャッシュカードのコピー
  3. 接種費用の支払いを証明できる書類(領収書及び明細書等)
  4. 接種記録が確認できる書類(母子健康手帳「予防接種の記録」欄の写し等)

【申請書類】
申請する方は、次の第1号様式に記入し、提出書類とともに提出してください。
接種記録が確認できる母子健康手帳、予防接種済証等を添付することができない場合は、第2号様式の提出も必要となります。