【令和5年5月15日】地方教育行政について

【令和5年5月15日】地方教育行政について

Q01:「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」第26条に「教育委
員会は、毎年、その権限に属する事務の管理及び執行の状況について点
検及び評価を行い、その結果に関する報告書を作成し、これを議会に提出
するとともに、公表しなければならない。」とある。令和4年度及び令和3年度
の当該「報告書」は、どこで公表されているのか。

Q02:登藤前教育長は、別海高校に関して教育長在任期間3年間にわた
り「普通科3間口の確保」を主張し続けていた。
現・相澤教育長は、今年度の「教育行政執行方針」で「地域を担う若者の
育成においては・・生徒の増員を目的として各種支援事業を継続実施し・・
・」と「普通科3間口の確保」に関しては明言を避けている。
北海道教育庁は「1学年3学級以下の高校については、可能な限り望まし
い学校規模となるよう近隣の高校との再編等を考慮する」としている。要は
「4学級でない限り、2学級でも3学級でも、再編等の対応を考える」との考
えである。
また、最近の別海高校への入学者数の推移及び今後の更なる少子化傾
向を考えると、「第7次別海町総合計画」でも唱えている「普通科3間口の
確保」は、今後、別海高校においてかなりの環境変化が無い限り、非現実
的と考えられるのではないか。
そういう状況を考慮し、相澤新教育長がこれまで言い続けられてきた「3
間口確保」を明言しなかったことは、むしろ「当然なこと」とも理解できる。
そこで新教育長の別海高校の今後の在り方の戦略について、現時点で
イメージされている内容を伺いたい。

Q03:2021年12月に開催された「子ども未来会議」で、当時の女子中学生
から「町外の塾へ通っている人の負担軽減のため、町内に学習塾を」との
意見に、当時の教育長は「個人塾の経営者らと話し合いたい」と前向きとも
取られる言葉で対応されたと新聞で報道されていた。
当時、中学生なので、もはや高校生になっており、卒業後の事を考え、あ
の意見に対しての町の理解ある対応を、以前にも増して期待を持って待っ
ている(あるいは、「なしのつぶて」の対応に不満を持っている?)のではな
いか。これまでその件に関して、アンケート調査(何故か、経費を負担する
ことになる親御さんに対するアンケートのみで、残念ながら当事者である中
高生の意見は聞かれて無いようであるが)以降、どのような検討がなされ
ているのか不明である。現時点で当事者である中高生に「あの件はどうな
ったのか」と聞かれた場合は、どのように説明されるのか。
 

【令和5年5月23日】教育委員会学務・スポーツ課、生涯学習課回答

A01:「教育に関する事務の点検及び評価報告書」につきましては、町ホームページでの公表を行っております。
 (公表先)
 役場トップページ ⇒ 教育・文化・スポーツ ⇒ 学校教育 ⇒ 教育に関する事務の点検及び評価報告書
 
A02:「別海高校の今後の在り方の戦略について、現時点でイメージされている内容」についてですが、別海高等学校の普通科3間口の確保につきましては、頂いたご意見のとおり、本町だけではなく、管内・全国的に今後更なる少子化傾向となる状況を考慮すると、今後は困難な状況が続いていくものと考えております。
 別海高等学校については、地域の次世代の人材を担う町内唯一の高等学校であり、町としても魅力ある学校づくりや一人でも多くの生徒数確保に向けて「バス通学費の助成」、「部活動遠征費補助」、「部活動外部指導者派遣」、「寄宿施設の利用助成、設置者助成」、「タブレット購入助成」、「部活動バス無償運行」などをはじめ、現在も様々な支援事業を行っています。
 町が現在実施している支援事業の内容や、今後実施してほしい支援事業の内容などについて、令和5年度中に生徒、保護者を対象としたアンケート調査の実施を予定しており、アンケート結果により、今後の支援事業等に生かすなど、一人でも多くの生徒数確保につなげていきたいと考えています。
 
A03:過年度に実施しましたアンケートについては、学習塾やオンライン学習等の受講状況、青少年プラザ(旧マルチメディア館)を活用した場合の学習希望内容、家庭における費用負担の目安額などについて伺っております。
 これらのことを踏まえ、令和4年度から開設した生涯学習センター及び青少年プラザでは、公衆Wi-Fi等を活用した学習ができるよう設計した他、それぞれの施設でインターネット回線の接続方法を変えることによって、利用内容に適した環境を有する施設に誘導されるよう配慮した形としており、多くの児童生徒に利用していただいております。
 また、尾岱沼地区や中西別地区では、地域の方による放課後の居場所づくりが進められており、その中では宿題や自主学習に取り組めるよう配慮いただいております。
 別海町教育委員会としましては、今後も様々な取組が地域の中で進められるよう引き続き検討してまいります。