【令和4年9月2日】別海病院医師の対応及び医師の確保について

【令和4年9月2日】別海病院医師の対応及び医師の確保について

 先日、別海病院の内科にかかりました。症状はめまいと吐き気なのに最終学歴を尋ねられました。医師からの質問なので答えましたが、本当に嫌な気持ちになりました。最終学歴はなぜ必要なのでしょうか。

 別海病院にかかっている知人にも聞きましたが、同じように最終学歴の質問をされ非常に不愉快だったと言っていました。

 医師のように立派な学歴のある人にはわからないと思いますが、必要のない場面で言いたくない人は沢山います。いくら考えても納得いかないので、その理由を教えてください。

 また、水谷先生が退職されましたが後任医師の確保に動いているのでしょうか。コロナ渦で先生も看護師も疲弊しているのではありませんか。

 健康診断も受けられないと聞きましたが、この状況を町長は把握されているのでしょうか。医師確保に関する進捗状態の情報公開を希望します。

【令和4年9月9日】町立別海病院回答

 病気の発症はその人の遺伝的要素だけではなく、これまでの生い立ちや生活のあり方が大きく関係することがあります。このため関係ないと思われるかもしれませんが、個人的なことについてお聞きしています。

 職業はもちろん、自宅での生活様式も医療者にとっては重要な情報です。家族の詳細な病歴、家族構成、学歴、職業歴等をお聞きすることもあります。患者様が今後自身の病気をうまくコントロールできそうかどうか、そのためにどんな生活指導をすればいいかを考えるときの最初の指標として、学歴をお聞きします。また、認知症や脳炎、先天性心疾患、代謝性疾患等の生育歴の一環として重要な情報となることもあります。

 これは問診の項目としては任意のものとなっていますが、医師それぞれの判断により、特に初診の患者様にはお聞きしております。発達歴、学業の成績、月経や妊娠の有無、閉経時期等と合わせて患者様によっては不快に思われる問診があるかもしれませんが、丁寧な診療を心がけており患者様の治療のためですので、ご理解、ご協力をお願いします。

 次に医師確保に関する進捗状況について回答します。

 本年4月より後任の内科医確保に向けて、札幌医科大学に常勤医師の派遣についてお願いするとともに、院長はじめ常勤医師と関係の深い医療関係者の方々に対して、内科医について紹介くださるよう依頼しています。

 また、医師確保支援機関であり、これまでに勤務医の紹介を受けた実績のある「社団法人 全国自治体病院協議会」を通じて内科医の募集を行うとともに「北海道医療対策協議会」に対しても医師派遣について依頼しているところです。

 その他にも民間の医師斡旋業者からの情報収集にも努めるとともに、道内で勤務する多くの医師に内科医募集について情報を提供するため、雑誌「北海道医報」に4月から医師募集について掲載しています。

 北海道庁、北海道庁東京事務所、札幌医科大学にも町長及び副町長が直接出向き、医師確保についてお願いしているところです。

 数件の問い合わせはありましたが、応募者の勤務条件や年収等の要望に全てお応えすることは難しく、現時点では採用に至っていません。

 医師確保についてご心配をおかけしまして申し訳ございませんが、ご理解をよろしくお願いします。