豊原へき地保育園 いちご狩り

食育・地産地消の取組事例紹介第1弾
 「豊原へき地保育園のいちご狩り」

 今年で23年目を迎えたこの取組は、保育園の遠足と合わせて行われています。園児たちは遠足の日までたくさん歩く練習をします。
雨天が続いていましたが、この日は晴れ。約4キロの長距離を歩いてきた園児たちからは、いちごが楽しみと笑顔がこぼれます。
 農家さんから「今年は天候が悪くて、なかなかうまくいかず、試行錯誤して大切に育てました。雨が続いて腐ってしまったいちごは米袋いっぱいになってしまいました。今、頑張って赤くなっているいちごがとても愛しいです。今日は味わって食べてください」と、お話がありました。子どもたちは真剣に話を聞いています。
園長先生の「大事にとって、大切にたべましょう」という掛け声に、子どもたちは大きな声で「はい!!」と返事をして、いちご摘みが始まりました。
 子どもたちは「とれた!」「いい匂いがする」と、たくさんのいちごを摘んでいました。
 いちご摘みを終えると、屋内に移動し昼食をとります。もちろん、農家さんの家で採れたいちごがたくさん。前日に園長先生が作ったお手製のイチゴジャムを食パンに塗って食べます。また、砂糖をふって凍らせたいちごや、農家さんお手製のフルーツポンチなど、子どもたちは大喜びで食べていました。
 農家さんは、「こんな長距離を歩いてきてくれるのがとても嬉しい、地域の子供たちに喜んでもらうのが毎年楽しみです。」と話していました。
 生産者から食べ物を育てる大変さを教わり、また、自分で収穫したものを食べることで、生産者や食べ物への感謝の気持ちをはぐくむ素敵な取組の紹介でした。