令和6年度の取組

別海町乳和食セミナーを開催しました

 別海町食育・地産地消推進計画の基本目標の一つである乳和食の推進を目的とし、栄養士や保健師、家庭科教諭のほか、小・中学校の子どもを持つ保護者を対象とした乳和食セミナーを、令和6年8月3日に別海町青少年プラザで開催しました。

内容

 本セミナーでは、日本医療大学の島本和明総長と乳和食の開発者である料理家で管理栄養士の小山浩子先生を講師に招き、一般社団法人北海道乳業協会と別海町小中学校PTA連合会との共催で、同連合会研究大会も兼ねて開催し、約80名が参加しました。

 第一部では、島本和明総長から「乳製品と健康~動脈硬化における都市伝説」を、第二部では、小山浩子先生から「乳和食で叶う子供の栄養改革 乳和食のおいしい減塩レシピ」を講演いただきました。
 島本和明総長からは、牛乳・乳製品の適切な量の摂取で肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症を改善したり、心臓病や脳卒中も予防でき、牛乳・乳製品を含めたバランスのよい食事が認知症も予防するとの解説がありました。
 小山浩子先生からは、たんぱく質とカルシウムが同時に摂れる牛乳の魅力について解説があり、牛乳・乳製品の栄養価や摂取による健康効果について学び、最後には「生乳生産量日本一の別海町から、日本全国に乳和食を広めてもらいたい」との呼びかけがありました。

第55回別海町産業祭で乳和食ブースを出展しました

 令和6年9月21日、22日に別海町農村広場で開催された第55回別海町産業祭において、乳和食ブースを出展し、上西春別中学校と野付中学校の生徒が学校の授業で考案した乳和食を来場者に配布しました。
 上西春別中学校と野付中学校の生徒の活動には、乳和食を通して別海町をPRすることでたくさんの人に別海町を知ってもらい、町が発展してほしいという願いが込められています。

内容

 産業祭1日目は、上西春別中学校の生徒が令和5年度に学校の授業の中で考案した「みるきーざんぎ」と「乳チゲさつま」を来場者に配布しました。
 「みるきーざんぎ」は、ザンギを作る際の味付けのタレとして、ぽん酢にホエイを加えたホエイぽん酢を使用し、普通のザンギよりも栄養素が豊富で塩分を控え、調理の手間を省いている工夫がされています。
 「乳チゲさつま」は、さつまいもと牛乳を使った肉じゃがで、水を使わずに牛乳を使うことで減塩効果が図られており、牛乳で煮ても白くならないことが一番のポイントです。
 産業祭2日目は、野付中学校の生徒が今年度考案した「チーマヨ照り焼きチキンピザ」と「和風ミートソースピザ」を来場者に配布しました。
 こちらは日本の主食である米の消費を助ける願いで米粉を使用したピザとなっており、調理の工程で使用する水を牛乳に置き換えることで、見た目も味も変えずに塩分過多を防ぎ、カルシウム不足を補う工夫がされています。
 当日は、別海中央小学校のPTAにもご協力いただき、ホエイでお米を炊いた「ミルクレモンごはん」も振る舞いました。両日とも200食以上の乳和食を用意しましたが、来場者にも大好評で、配布を始めてから数十分ほどで完売しました。
 当日の乳和食ブースの運営は、今回配布した乳和食を考案した上西春別中学校と野付中学校の生徒が行い、乳和食の調理は、生徒の保護者にもご協力いただきました。
 来場者には、それぞれ学校の生徒が自分たちで作成したレシピ本も一緒に配布し、大好評のまま終えることができました。