上西春別中学校で「ミルフェス」

別海PRプロジェクト「べつかい牛乳和食」グランプリ!ミルフェス~乳和食を味わおう~が上西春別中学校で開催されました。

目的

 今年度から新学習指導要領に「地域食材を使った和食」が盛り込まれました。上西春別中学校で家庭科を教えている早瀬教諭が昨年度から授業で先行して取り入れたのが、生乳生産量日本一を誇る別海町の地元食材である「牛乳」を和食に使う、「乳和食」という調理法でした。
 「ミルフェス」は、学んだことを自分たちがPRするための場、また、地域の人々に牛乳や乳和食の良さを知ってもらう場として開催されました。

内容

ミルフェスまで・・・

  • 乳業興社の方や酪農家を講師に、生産から製造・販売までを学ぶ。
  • 乳和食推進に携わる管理栄養士(頭と食の店sa.en代表)佐久間さんから、牛乳の栄養的価値や、調理上の性質を学び、乳和食オリジナルレシピ考案から発表までアドバイスをもらう。
  • レシピコンテスト入賞経験者(管理栄養士)から、レシピ考案の方法やプレゼン方法について学ぶ。
  • さまざまな乳製品を開発・販売している中標津農業高校の生徒達に協力してもらい、試作段階のレシピの改善や工夫を行う。
ジェイファームシマザキさんによる講和

ジェイファームシマザキさんによる講和

ミルフェスの開催

 座学や考案レシピの試作と改善など準備を重ね、当日を迎えました。
 
当日の進行
  • 考案メニューのプレゼン
 各班の代表者がパワーポイントを使い、乳和食にすることの効果、地元食材へのこだわりや郷土愛、工夫のポイントなどをわかりやすく説明していました。
 また、牛乳と鮭を同時に摂ることでカルシウム摂取量がアップする、牛乳にない栄養素をこの食材で補ったなど、具体的な説明がありました。
別海ホタテとサケのミルキーまぜご飯

別海ホタテとサケのミルキーまぜご飯

  • 試食
 どのレシピも牛乳が入っていると感じず、また、調味料を減らしていると考えられないほどしっかりとした味わいで、乳和食としての完成度が高く、とてもおいしくできていました。試食中には牛乳などに関する楽しいクイズが出されました。
  • グランプリ結果発表
 その場で参加者からの投票によるグランプリが発表されました。
 グランプリは「別海ホタテとさけのミルキーまぜご飯」
 2位は「鮭と大葉巻ハンバーグ」
 3位は「乳ドラ焼き」 となりました。
 ほかにも、別海ミルseaカレー、ミルクあんみつ、そして牛乳を使ったレシピなどを発行している酪農女性で組織された「ミルクママン」から、ひき肉を使わない地元食材で作るミルク餃子の提供がありました。
投票結果はどれも僅差で、甲乙つけがたいものでした。
鮭とチーズの大葉巻きハンバーグ

鮭とチーズの大葉巻きハンバーグ

管理栄養士佐久間氏による講評

管理栄養士佐久間氏による講評

  • 講評
 アドバイザーとして完成まで見守ってきた佐久間さんと、農高生による講評がありました。
 佐久間さんは、授業をとおして地元の特産品について学べることは素晴らしいことだとおっしゃっていました。
 別海町としても、別海町食育・地産地消推進計画の基本目標として、和食に相性が良い魚介類が豊富であり、生乳生産量日本一の、酪農と漁業の盛んな別海町で、健康寿命の延伸につながるとされる乳和食の推進を掲げています。
 新学習指導要領に「地域食材を使った和食」が盛り込まれたことからも、上西春別中学校のような取組が増え、多くの方が乳和食に興味を持ち、実践し、健康で長生きの町となることを期待しています。
 今後は、地域おこし協力隊の高橋さんを講師にPR活動について学び、乳和食の魅力などを発信するそうです。
 今回考案されたレシピは役場農政課窓口にも設置予定ですので、ぜひ手に取り、ご家庭で作ってみてください。