乳和食試食会「みるく食堂」~牛乳大量消費計画~

上西春別中学校2年生が別海PRプロジェクト「乳和食試食会『みるく食堂』~牛乳大量消費計画~」を開催しました。

プロジェクトの目的

 上西春別中学校では、令和元年度から家庭科と総合的な学習の時間の中で、地域活性を目指して別海町の特産品である牛乳と、日本の伝統的な食事「和食」を組み合わせた「乳和食」の学習を進めており、授業の一環として乳和食レシピの考案を行っています。
 生徒のみなさんはこの活動を通して別海町をPRしたいという思いから、最終的な目標(ねがい)を掲げています。
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内容

乳和食講習会~オリジナルレシピ考案

 令和5年11月、乳和食の考案者である料理家・小山浩子先生を講師に招き、町主催の乳和食講習会を上西春別中学校で開催しました。ここには上西春別中学校の生徒や町内の栄養士など、約30名が参加しました。
 初めに、小山先生から乳和食の基本についての講話をいただき、調理実習を通じて牛乳や乳和食の特徴を学びました。
 講習の後半部では、参加者たちはグループに分かれ、別海町をPRするためのオリジナルレシピの考案に取り組みました。

「乳和食試食会『みるく食堂』~牛乳大量消費計画~」開催

 乳和食講習会で学んだことを参考に、各グループで乳和食レシピを開発し、実際に調理したものを地域の方にお披露目する試食会として、令和5年12月に上西春別中学校で「みるく食堂」が開催されました。
 各班のレシピを紹介します。
〇1班「みるきーざんぎ」
 牛乳を分離させて作ったホエイを使い、だしやたれ、チーズなどに使ったことで普通のザンギよりもカルシウムなどの栄養素が豊富で、塩分を控え、調理の手間を省くことができます。
 
〇2班「別海みたらし団子」
 たれをホエイと家によくあるめんつゆで作ることで塩分を抑え、家庭でも作りやすくしました。また、白玉を作る際に水ではなく牛乳を使い、普通の団子では摂れない牛乳に含まれる栄養素を摂ることができます。
 
〇3班「~乳(NEW)~別海焼き~」
 生地に水の代わりにホエイを使うことでカルシウムなどの栄養が摂れ、北海道産のかぼちゃを使って牛乳には含まれない食物繊維とビタミンC、不足しがちな鉄を補うことができます。
 
〇4班「乳チゲさつま」
 水の代わりに牛乳を使うことで、減塩効果と骨粗しょう症予防に加えてまろやかさアップ!牛乳で煮ても白くならないことが一番のポイントです。
 
 中学生の皆さんはこの日に向けてたくさん話し合い、町内の管理栄養士にアドバイスをもらうなどしてレシピの改良を重ねてきました。今回開発された乳和食は減塩効果とおいしさの両立が図られており、どれも栄養面をしっかりと意識したメニューでした。この授業から別海町を代表するレシピが誕生することを期待しています。

本授業を終えて

 別海町の基幹産業である酪農現場は今、飼料価格・資材価格の高騰などにより生産コストが経営を圧迫し、さらには生乳の需給緩和が続くなど大変厳しい状況におかれています。そのような状況を抜け出すためにも、生乳生産量日本一の別海町から牛乳の消費拡大を図っていきたいと考えています。
 牛乳には、高血圧予防、肥満予防、骨や歯、筋肉の健康を保つなど、魅力がたくさんあります。乳和食が普及することで健康増進が図られるだけではなく、牛乳の消費拡大にもつながることから、これからも乳和食の普及・推進を図っていきます。

「乳和食試食会『みるく食堂』~牛乳大量消費計画~」の様子

北海道発酪農専門チャンネル「デーリィナビTV」

 酪農業界全般における最新情報や従事者の取り組み事例を紹介している「デーリィナビTV」において、令和5年12月に上西春別中学校で開催された乳和食試食会の様子が放送されました。
 番組内では別海町酪農研修牧場や、町主催の乳和食講習会の様子も取り上げられていますので、ぜひご覧ください。
デーリィナビTV