乳和食フェスin上西春別中学校
上西春別中学校2年生が、家庭科授業の一環で「New和フェスタ」を開催しました。
目的
2021年度から実施される新学習指導要領に、「地域食材を使った和食」が家庭科に盛り込まれることになりました。それを受け、早瀬教諭が授業で先行して取り入れたのが、別海町の地域食材である牛乳を和食に使う「乳和食」という調理法でした。
今回の授業は、生乳生産量が日本一の別海町で、生徒が酪農や牛乳の良さについて理解し、学んだ乳和食を日常の中で取り入れてもらいたい、また、地域の人々にも、牛乳や乳和食の良さを知ってもらいたいということから、食フェスという形で行われました。
今回の授業は、生乳生産量が日本一の別海町で、生徒が酪農や牛乳の良さについて理解し、学んだ乳和食を日常の中で取り入れてもらいたい、また、地域の人々にも、牛乳や乳和食の良さを知ってもらいたいということから、食フェスという形で行われました。
内容
座学~佐久間管理栄養士による乳和食の説明など
前段の座学では、中標津町で頭と食の店sa.enの代表であり、管理栄養士の佐久間さんが特別講師となり、畑作が向かない地域だからこそ、酪農が発展したことや、生乳は牛の血液であり、お母さん牛が出すものであること、そして、カルシウムが豊富で吸収率が高く、たんぱく質やミネラルも豊富であり、準完全栄養食品であること、肌トラブルの予防や良質な睡眠がとれる、免疫力を高めるなど、さまざまな牛乳の力についての説明がありました。その後、栄養バランスが良いとされている和食の欠点が、塩分過多や、カルシウムが不足がちなことであり、和食を好む日本人には高血圧の割合が高いこと、それを改善するための調理法が、調味料を減らし、牛乳を加えることでおいしく減塩できる乳和食であるということ、牛乳の和食への活用方法が説明されました。
最後には、みそ汁の食べ比べをしました。牛乳を加え、味噌を減らしたものと、通常の分量で作成したものでしたが、乳和食のほうは、色も変わらず、まろやかな口当たりで、普段の食事と変わらなく感じましたが、通常の分量の味噌汁を飲むと、塩分が多いということを実感しました。
最後には、みそ汁の食べ比べをしました。牛乳を加え、味噌を減らしたものと、通常の分量で作成したものでしたが、乳和食のほうは、色も変わらず、まろやかな口当たりで、普段の食事と変わらなく感じましたが、通常の分量の味噌汁を飲むと、塩分が多いということを実感しました。
New和フェスタ~別海町の地域食材「べつかい牛乳」を使ったオリジナル乳和食試食会~
前段の座学で学んだことを参考に、班で乳和食レシピを開発し、実際に調理したものを地域の方にも食べてもらう試食会として、「New和フェスタ」が開催されました。自分たちで考案したレシピを、釧路教育大生とともに調理しました。
各班の工夫を紹介します。
どの班でも、乳和食の意義をとらえ、工夫を凝らして料理していました。どれも、正規の分量より調味料を減らしていると思えないほどしっかりした味付けで、牛乳を上手く料理に合った使い方をしていて、よりおいしく感じました。
各班の工夫を紹介します。
- 1班 ショウガ焼き風肉巻き~たれに牛乳を使って砂糖や塩分を控えた。
- 2班 ミルク豚汁~みそと牛乳を混ぜて、みそを減らした。
- 3班 キャラメル風中学芋~しょうゆとみりんを減らし、その分牛乳を足した。
- 4班 New(乳)いなり寿司~牛乳をホエイとカッテージチーズに分離し、ホエイでご飯を炊き、酢を減らした。
- 5班 フェスより団子~団子、あん、みたらし、すべてに牛乳を使い、糖分・塩分を減らした。
どの班でも、乳和食の意義をとらえ、工夫を凝らして料理していました。どれも、正規の分量より調味料を減らしていると思えないほどしっかりした味付けで、牛乳を上手く料理に合った使い方をしていて、よりおいしく感じました。
最後に、試食された方を代表して、佐久間管理栄養士、保護者、教育大生、学級委員から講評がありました。
- 佐久間さん
乳和食のよさがとてもでていてよかった。生徒から家族、地域へ普及してほしい。今後も続けてほしい。
- 保護者代表
試食前にレシピがあったり、どこに牛乳を使っているか分かるともっとよかった。とてもおいしかった。
- 教育大生
乳和食を知らなかったし、レシピを見てどうなるかと思ったけど、牛乳を混ぜても元のよさを壊していなかった。中学生で、メニューや牛乳の使用方法を考えることができるのだと勉強になった。
- 学級委員
食フェスを通していろいろなことを学ぶことができてよかった。牛乳を上手に使うことができたと思う。
本授業を終えて
佐久間さんと、いち早く「地元食材を使った和食」についての授業を取り入れた早瀬先生から、授業を終えての感想をいただきました。
今回は、管理栄養士の佐久間さんが特別教師として参加し、生徒たちに乳和食や酪農、牛乳について、授業を行っていました。佐久間さんは、別海町で開催された乳和食開発者小山先生による講習会等にも参加いただき、乳和食の普及に取り組んでいらっしゃいます。町としても、生乳生産量日本一の別海町だからこそ、牛乳の魅力や、高血圧予防、肥満予防、骨を丈夫にするなど多くの利点がある「乳和食」を普及し、健康寿命の延伸につなげていきたいと考えています。
- 佐久間さん
牛乳のよさや価値が身近すぎて知ることができなかったと思う。授業を通して、地元の特産品は素晴らしいもので、家庭でも手軽に取り入れられるといったことを知ってもらえてよかった。 - 早瀬先生
乳和食の定義が子供たちに吸収されるのは難しく、調味料の一部を牛乳に変えるなどの経験がないので、レシピ考案に苦労していたが、佐久間さんが理解させてくれた。乳和食のよさがわかったので、日常の中で取り入れ、これからも続けてほしい。
今回は、管理栄養士の佐久間さんが特別教師として参加し、生徒たちに乳和食や酪農、牛乳について、授業を行っていました。佐久間さんは、別海町で開催された乳和食開発者小山先生による講習会等にも参加いただき、乳和食の普及に取り組んでいらっしゃいます。町としても、生乳生産量日本一の別海町だからこそ、牛乳の魅力や、高血圧予防、肥満予防、骨を丈夫にするなど多くの利点がある「乳和食」を普及し、健康寿命の延伸につなげていきたいと考えています。
New和フェスタの様子
このページに関するお問合せ先
農政課 農業政策担当 TEL:0153-74-9251 FAX:0153-75-2497