地域研修を終えて(令和5年4月)

 この4週間、町立別海病院でお世話になりました。西村院長をはじめとする先生方、医療スタッフの方々、事務の方々、保健センターの方々、消防署の方々、そして別海町の住民の皆様に、心より感謝申し上げます。貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。
 
 保健センターのスタッフの方から聞いた話によると、別海町は香川県に匹敵する面積を持っているそうです。その広さの中で、病院がこの町立別海病院しかないということは、驚きです。私は研修中、西村院長の傍で診療を勉強させていただくことが多かったのですが、毎日多くの患者がこの地域から、院長を頼ってやってきます。院長はよく私や他のスタッフに「もっとお節介しなさい」と言います。院長は、幅広い地域住民と向き合い、診療や治療を受ける患者の生活や職業を考え、疾患との付き合い方を考慮しながら診察を行っています。この言葉には、院長の情熱が表れていると感じました。
 私が現在働いている病院では、別海病院のような地域の病院から紹介されてくる患者を見ることが多いです。紹介されてくるまでに、こんなにもたくさんの患者がいて、その大勢の患者たちを診療し、検査し、紹介の必要がある人が送られて来ていると実感する機会になりました。私は愛知県の出身ですが、北海道で就職し、このまま北海道に残るつもりです。将来、北海道のどこで働くことになるかはわかりませんが、北海道という広い大地で地域同士が連携し合う姿を真近で見て勉強できました。
 この経験を通じて、地域医療に対する理解と興味が深まりました。また、病院スタッフの熱意や地域住民との交流から、地域医療の大切さや役割もよく理解できました。このような経験は、将来の医療キャリアにおいて大きな財産となるでしょう。
 最後に、当直中にホタテをいただきました。病院で捌いて、そのまま食べた驚きと美味しさは忘れられません。改めて、皆様に深く感謝申し上げます。この貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。