地域研修を終えて(令和4年8月)
本院では市立ひらかた病院からの臨床研修医を受け入れております。
8月に研修にいらっしゃった研修医からのレポートをご紹介します。
8月に研修にいらっしゃった研修医からのレポートをご紹介します。
今回、地域研修として4週間、町立別海病院で研修させていただきました。
まずはじめに、新型コロナウイルス感染症の感染拡大で非常に業務がひっ迫している中で、地域研修を受け入れていただき、また日々の業務の中でご指導いただきまして、誠にありがとうございました。
まずはじめに、新型コロナウイルス感染症の感染拡大で非常に業務がひっ迫している中で、地域研修を受け入れていただき、また日々の業務の中でご指導いただきまして、誠にありがとうございました。
私が今回の研修で特に勉強になったのは、慢性期医療の考え方、気持ちの在り方についてです。市立ひらかた病院は主に急性期の疾患を扱っており、状態が良くなれば、自宅や施設に帰っていただく、良くならないなら療養型の施設に転院していただく、というのが当たり前でした。ですが、別海病院では何年も入院されている方がいらっしゃったり、転院すると言ってもすぐ横の施設だったりというのが、とても新鮮でした。いつの間にか、自分の中で急性期の医療が医療の中心のような考えになってしまっていた、ということを気づかされました。また、緩和医療をしっかり研修したことがなかったので、DNRの患者さん本人や家族の満足度を加味して、医療を提供するという考え方、気持ちの持ち方がとても勉強になりました。
また印象的だったのが、スタッフの皆さんと患者さんとの距離感の近さです。先生方や、看護師さん、理学療法士の方などが患者さんの職場や家庭の事情、周囲の環境などをとてもよく把握されていて、ひらかたで研修している時には気づけなかった、地域の方の「生活」と我々医療者との関係というものが強く感じられました。
新型コロナウイルス感染症と地域医療、という点でもとても考えさせられる部分がありました。ひらかた病院ではスタッフも多いので、誰かが感染して隔離になってしまっても、同じ科、同じ病棟の人間がカバーし合える環境です。ですが、町立別海病院のようにスタッフの少ない地域病院では、1人いないだけで他の人間の負担がとても大きくなってしまいます。同じ医療ひっ迫といえども、患者も多くスタッフも多いひらかた病院とはまた違う、リアルな現場を体験させていただきました。
今回の地域研修を今改めて振り返ってみると、とても視野が広くなった4週間だったなと感じます。急性期医療と慢性期医療の違いを学ぶことができました。経営面でもDPCとそうでない場合で少し違ってくることがわかりました。雨の日は酪農家が受診する、虫刺されが多く、ライム病の方も受診するなど、北海道という地域特有の医療も、大変興味深く、勉強させていただきました。来る前は知らない土地で4週間もやっていけるだろうかと、不安もありましたが、先生方、看護師の皆さん、スタッフの皆さんにとても優しく親切にしていただいて、充実した研修生活を送ることができました。今では酷暑のつづく大阪に帰りたくない気持ちでいっぱいです。今回の地域研修で得られた経験、学びを忘れず、これからも研鑽を積んでいきたいと思います。そしてコロナが落ち着いて暑くなった頃に、この別海の土地を再び訪れたいと思います。短い間でしたが、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
また印象的だったのが、スタッフの皆さんと患者さんとの距離感の近さです。先生方や、看護師さん、理学療法士の方などが患者さんの職場や家庭の事情、周囲の環境などをとてもよく把握されていて、ひらかたで研修している時には気づけなかった、地域の方の「生活」と我々医療者との関係というものが強く感じられました。
新型コロナウイルス感染症と地域医療、という点でもとても考えさせられる部分がありました。ひらかた病院ではスタッフも多いので、誰かが感染して隔離になってしまっても、同じ科、同じ病棟の人間がカバーし合える環境です。ですが、町立別海病院のようにスタッフの少ない地域病院では、1人いないだけで他の人間の負担がとても大きくなってしまいます。同じ医療ひっ迫といえども、患者も多くスタッフも多いひらかた病院とはまた違う、リアルな現場を体験させていただきました。
今回の地域研修を今改めて振り返ってみると、とても視野が広くなった4週間だったなと感じます。急性期医療と慢性期医療の違いを学ぶことができました。経営面でもDPCとそうでない場合で少し違ってくることがわかりました。雨の日は酪農家が受診する、虫刺されが多く、ライム病の方も受診するなど、北海道という地域特有の医療も、大変興味深く、勉強させていただきました。来る前は知らない土地で4週間もやっていけるだろうかと、不安もありましたが、先生方、看護師の皆さん、スタッフの皆さんにとても優しく親切にしていただいて、充実した研修生活を送ることができました。今では酷暑のつづく大阪に帰りたくない気持ちでいっぱいです。今回の地域研修で得られた経験、学びを忘れず、これからも研鑽を積んでいきたいと思います。そしてコロナが落ち着いて暑くなった頃に、この別海の土地を再び訪れたいと思います。短い間でしたが、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
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町立別海病院 TEL:0153-75-2311 FAX:0153-75-2974