臨床研修を終えて(令和元年11月)

 本院では大阪医科大学附属病院からの臨床研修医を受け入れております。
 11月に研修にいらっしゃった研修医からのレポートをご紹介します。
 まず始めに皆様一か月ありがとうございました。私は北海道が好きで何度も旅行に来たことがありました。一年目の時に地域研修で北海道に行くことが出来ることを知って、地域の選択は北海道以外考えられませんでした。当然北海道に行きたい人は多く、そのためにはレポートを周りより早く完成させて提出する必要があったので、北海道に来るためにレポートを頑張ったことを覚えています。それぐらい楽しみにしていた北海道でしたが、実際来てみると想像していた以上に楽しく、また学ぶことも多かったです。
 週末は旅行に出かけ、北海道の自然や食を満喫し、平日は病棟業務のほかに訪問診療などを経験させていただきました。まず間違いなく大阪で経験することのできないことばかりでした。
 
 地域ということに関しては、訪問診療を実際に体験することでどういった人が訪問診療を必要としているのかのイメージが明確になりました。また地域の診療所にも行かせていただきましたが、そこでは地域の慢性疾患を持つ患者さんとの接し方について勉強させていただきました。保健センターの実習では、予防医学などの知識に触れることができ、保健センターが地域においてどういった役割を持っているのかのイメージを持つことが出来ました。また消防では実際に救急車に乗って現場まで行く機会があり、とても貴重な経験をさせていただきました。最後の当直では脳梗塞疑いの患者を救急車に同上し釧路までの搬送にお付き合いさせていただきました。大学では経験できないことをたくさん経験することが出来てとてもためになった一か月だったと実感しております。

 私は大学病院をでてそのまま大学で研修しているため、地域というものがいまいち理解できていませんでした。しかしこの一か月で地域における医療の在り方について理解を深めることができ、自分自身の視野が広がったなと実感しております。自分たちが当たり前に行っていることや、感じていることが地域では異なるということに気づくことができました。来月から再び大学での研修に戻りますが、もう一度自分たちが当然と思っていることについて考えてみようと思います。先生方、スタッフの皆様本当にありがとうございました。