地域研修を終えて(令和3年4月)

 本院では市立釧路総合病院からの臨床研修医を受け入れております。
 4月に研修にいらっしゃった研修医からのレポートをご紹介します。
 4月1日から30日まで1ヶ月間、大変お世話になりました。
 別海は釧路から車で1時間30分ほどの距離にありますが、別海を訪れるのは今回の地域研修が初めてでした。道中も牛横断注意の看板を見て驚いていましたが、病院前に牛のゆるキャラと思わしき大きな看板(りょウシくんと言う名前なのを後に知りました)があり、牛の多い地域なのかな・・とそれが第一印象でした。
 実際に研修が始まって地域の方と関わるようになると、やはり酪農家の方や漁師の方がたくさんいらっしゃって、その多さに驚きました。病院で働いている方も、実家は酪農や漁師をやっています、といった方が多いように思いました。総じて別海に住む方は皆さん本当に人柄が良く、親切に接してくださり本当にありがとうございました。
 昨年度より臨床研修制度が変わり、外来研修が必修となりました。ただ外来研修をどのように行えばいいか、市立釧路総合病院では具体的な方法がまだ定まっておらず、今回地域研修で外来研修をどのように経験できるのか、4月当初はとても不安でした。手探りの状況のなか、先生と研修の方法を相談しながら、町立別海病院の皆さんのご協力のおかげで、何とか外来研修を行うことが出来ました。生活習慣病の長期的な外来管理や、地域だからこその継続性のある診療というものを学ぶことが出来たように思います。

 町立別海病院での研修は、外来研修以外にも本当に充実していました。町内の診療所に行ったり保育所検診に同行させていただいたり、他にも保健センターや消防署にも研修に行かせていただきました。また、外科や整形外科の手術に参加させていただいたり、お産があればそれを見学させていただいたり…本当に1ヶ月では足りない程でした。可能なら研修期間を延長したいくらいです。

 休日はご時世柄あまり出かけたり出来ませんでしたが、密を避けながら道東の日帰り温泉など行ったりしました。道東は温泉が多く、日帰り温泉をはしごしたり、個人的には満足な休日を過ごせました。効楽苑が臨時休業中で行けなかったのだけが心残りです。また、雄大な自然の中、車を走らせるのはとても爽快でした。釧路では迷惑でしかなかった鹿も、自然の中で群れをなしているのを見ると、何だか良いものに見えたりします。

 本当に充実した地域研修でした。また町立別海病院に来る機会があれば嬉しいです。
 1ヶ月間、本当にありがとうございました。