臨床研修を終えて(平成30年8月)

 本院では市立ひらかた病院からの臨床研修医を受け入れております。
 8月に研修にいらっしゃった研修医からのレポートをご紹介します。

H30.8研修医

 私は地域医療実習として別海町にやってきたのですが、1か月はあっという間に過ぎ去りました。仕事に関しても、プライベートに関しても、もう少し残りたいと思うほど大変充実した生活を送ることができました。まず、別海の街についてですが、元気な高齢の方がたくさんおられ、90歳近い方や90歳を超えている方も元気な方が多く大変驚きました。また牛乳がとてもおいしく、その牛乳で作るソフトクリームも本当においしく、大阪では見られないほど大きなホタテや、しまエビも最高においしかったです。また、親切な方ばかりですので、どこで困っていても助けて下さり、一人でご飯を食べに行っても誰かが話しかけていただけ、優しい方の多い心温まる町でした。
 
 別海病院での仕事に関しては、大阪では学べないことや初めて経験することがたくさんあり、自分にとって非常に有意義で勉強になることばかりでした。都会では専門性に分かれているため、基本的には自分の専門分野を中心に診察することが多いですが、こちらでは医師の数も少ないことから、一人の医師が内科も外科も小児科も救急も診察することがあるという、大阪の病院では考えられないことをされており、驚きが大きかったです。しかし、それがおそらく医師の本来あるべき姿であると考え、今後自分が専門を選択していく中で、専門だけを診ることができる医師でなく、別海病院の医師のように様々な疾患を診察することができる医師になっていかなければならないと改めて実感させられる実習でありました。また、地域にある一つの病院であるため、外来、入院だけでなく、緩和ケア病院としての役割も担っておりました。自身の研修病院では急性期病院であるため、老衰で亡くなられるような状態の患者さんを受け持つことはほとんどありませんので、別海病院にて患者さんの最後を看取るという経験もさせていただくことができたことは自分にとって非常に重要な経験をさせていただいたと思います。それと同時に、別海病院がこの町にどれほど重要な役割を担っているかということも気づかされました。そして、訪問診療や特別養護老人ホームでの診察、西春別診療所、尾岱沼診療所、消防施設研修と多くの研修に関しても大阪では経験できない貴重な体験となりました。また院長先生が夏休みの期間に、多くの面で助けて頂いた看護師さんと仕事ができたことや、日々談笑できたこと、また仮装盆踊り大会に出場したことはとてもいい思い出となりました。
 
 西村院長、他の先生方はじめ、看護師、薬剤師、検査技師、理学療法士、事務課等、町立別海病院でお世話になりましたすべての方々に深く感謝申し上げます。この実習のおかげで、研修だけでなく、一生知ることもなかったかもしれない別海という町を知ることができ本当に良かったです。またいつか必ず来たいと思う病院であり町でありました。本当にありがとうございました。