臨床研修を終えて(平成30年6月)
本院では市立ひらかた病院からの臨床研修医を受け入れております。
6月に研修にいらっしゃった研修医からのレポートをご紹介します
6月に研修にいらっしゃった研修医からのレポートをご紹介します
地域医療研修を終えて
別海という町は、牛が人より多く酪農や漁業が盛んなところである、それだけの知識で漠然と広くてのんびりした所だろうな、と想像しながらやってきました。ですが、実際の町は想像以上に広大で、隣町まで数十キロと離れており、さらに総合病院が1つしかないという環境は、車で5分の距離で総合病院を複数渡り歩くことのできる枚方に住んでいるだけでは想像もつかないような状況が沢山ありました。
人口に対して医師の数が少なく、すべての診療科医を揃えることができないことから必然的に一人が多くの種類の疾患を持つ患者を担当することになります。今までの経験から自分の専門以外の症状がでると他科に任せるのが普通で、一人の患者を複数の医師で診ることが多くなるのが当たり前だと思っていました。しかし、ここでは例えば消化器内科医が心臓や肺だけでなく血液や膠原病、神経疾患など多岐にわたるものを診断治療し、文字通りの総合内科医として活躍されています。加えて、病棟ごとに疾患が変わるのが普通なので看護士も1つの分野を得意としていることが多いですが、ここではその多くを見ることになります。入院管理の要は看護士なので、その重要性が再認識されました。
ここに来るまで、地域医療としてはその土地独特の疾患、例えばエキノコックスなどそういったものの違いはあっても他に都市部とそこまで違いなんてないと考えていました。現在高齢社会で枚方でも70代の患者さんがおおくなり、確かにその通りなんだと実感しておりましたが、この別海ではそれなら若いほうで90代100代の患者さんが当たり前のようにいました。ここは酪農が盛んなのでこの時期は草を刈る晴れの日は患者が少なく雨の日は明らかに増えます。遠方から来る人が多いので、医学的には問題なくても社会的に入院の適応になる患者が沢山来ます。こういった地域の特性は、この別海病院に来るまで考えたこともありませんでした。もちろん、患者さんの疾患にも偏りが出てきます。酪農や漁業が盛んなことから肩や腰を痛める人が多く、整形外科の需要が非常にあることや、移動が全て車であることなどから意外と肥満や糖尿病の人が多くいるということも特性だともいます。
この地域研修では、道東の広大さや面白さ、食事の美味しさなど沢山楽しみつつ多くのことを学ばせていただきました。わずか1か月という短い期間でしたが、ここで得た経験を自分の将来に生かし、またいつかこの地に帰ってくることができたらいいと願いながら研修を終えたいと思います。西村院長をはじめ多くの先生や看護師、薬剤師や理学療法士の方にお世話になりました。
1か月間ありがとうございました。
ここに来るまで、地域医療としてはその土地独特の疾患、例えばエキノコックスなどそういったものの違いはあっても他に都市部とそこまで違いなんてないと考えていました。現在高齢社会で枚方でも70代の患者さんがおおくなり、確かにその通りなんだと実感しておりましたが、この別海ではそれなら若いほうで90代100代の患者さんが当たり前のようにいました。ここは酪農が盛んなのでこの時期は草を刈る晴れの日は患者が少なく雨の日は明らかに増えます。遠方から来る人が多いので、医学的には問題なくても社会的に入院の適応になる患者が沢山来ます。こういった地域の特性は、この別海病院に来るまで考えたこともありませんでした。もちろん、患者さんの疾患にも偏りが出てきます。酪農や漁業が盛んなことから肩や腰を痛める人が多く、整形外科の需要が非常にあることや、移動が全て車であることなどから意外と肥満や糖尿病の人が多くいるということも特性だともいます。
この地域研修では、道東の広大さや面白さ、食事の美味しさなど沢山楽しみつつ多くのことを学ばせていただきました。わずか1か月という短い期間でしたが、ここで得た経験を自分の将来に生かし、またいつかこの地に帰ってくることができたらいいと願いながら研修を終えたいと思います。西村院長をはじめ多くの先生や看護師、薬剤師や理学療法士の方にお世話になりました。
1か月間ありがとうございました。
このページに関するお問合せ先
町立別海病院 TEL:0153-75-2311 FAX:0153-75-2974