地域めぐり懇談会開催結果の報告

別海町議会は、「わかりやすい議会」を実現する取組みの一つとして、これまで、町民に対する説明責任を果たすため、広く議会活動の報告を行い、町民の意見を聴き、政策形成サイクルの起点とすることにしてきました。

このため、平成30年度までは、「議会報告会」として開催し、議会活動の報告をしながら、参加者からのご意見をいただき、必要な場合は、常任委員会で調査し、後日、「議会だより」で回答をしてきました。

令和元年度からは、「地域めぐり懇談会」として開催し、4年間の議員任期中に、広い町内の各地域を巡り、常任委員会が重点調査しているテーマを事前にお示しし、参加された町民の皆さんの意見をその後の委員会調査の参考にさせていただくこととしています。

つまり、これまでは、参加者のご意見を政策形成サイクルの起点として活用してきましたが、令和元年度からは、政策形成サイクルの半ばにおいて、委員会調査の補強を目的に、町民の皆さんの声を活用させていただくこととなりました。

本ページでは、「参加者のご意見をどのように議会活動に反映させたのか」を含め、開催結果を報告しています。

令和元年度地域めぐり懇談会開催結果報告

令和元年度の地域めぐり懇談会は、11月8日と11日の2日間、上春別、本別海、中西別の3会場で開催され、前年の議会報告会の2倍近くの75名の参加をいただきました。

開催日時及び会場

  • 11月8日(金曜日) 10時00分から12時00分まで
    上春別地域センター
  • 11月8日(金曜日) 15時00分から17時00分まで
    本別海地域センター
  • 11月11日(月曜日) 10時00分から12時00分まで
    中西別ふれあいセンター

出席者

75名(うち男性58名、女性17名)

開会挨拶

開催にあたり、西原議長から挨拶を行い、参加の御礼と地域めぐり懇談会の開催趣旨を説明しました。

分科会

令和元年度から、各常任委員会においては、町が抱える政策課題並びに議員任期中の公共施設の建設・更新及び各種計画の更新など、調査すべき事項を洗い出し、議員任期4年間の長期調査計画、委員任期2年間の重点調査計画を定め、年度当初には年間の調査計画を作り、これらに基づいて調査をしています。

このため、「地域めぐり懇談会」の開催に至るまでの調査経過を元に、どの政策課題について町民の皆さんの声を聴き、調査の参考とすべきか、各常任委員会で「テーマ」を決めました。その「テーマ」については、事前にチラシで周知し、「地域めぐり懇談会」の参加を募りました。

当日は、興味・関心のあるテーマを参加者に選んでいただき、各常任委員会単位の分科会に参加の上、ご意見をいただきました。

テーマの内容と分科会の様子は、次のとおりです。

総務文教常任委員会

  • 人口減少対策について
    本町は、少子超高齢社会となり、持続可能なまちづくりに向けて人口減少対策が急務になっています。
    議会は、他の自治体の視察を行い、人口増加に向けて本気で立ち向かう行政を見てきました。
    懇談会実施当時、町は、第2期となる「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定中でした。
    議会が、委員会調査や一般質問で提言してきた一年間の報告をし、町民の皆さんのご意見を伺いました。

福祉医療常任委員会

  • どうする子育て支援の今後
  • MRIの導入を考える
    国の制度改正により幼児教育・保育の無償化がスタートしました。
    これまで負担ゼロであった一部の園児の保護者に給食費の実費負担が発生しました。
    制度の確定が直前となり、議会としては、条例改正の賛否の判断が難しかったですが、本町の子育て支援の強みを残すことを探っています。
    また、別海病院にMRIの導入を計画しています。
    財源の使い道、子育て支援の今後について参加者と意見交換をしました。

産業建設常任委員会

  • 担い手対策について
  • ふるさと交流館について
    生乳生産量の維持、漁業後継者の育成、商店街の集客力強化、体験観光の推進、工事従事者の確保など、産業・建設業界においても担い手対策が急務となっています。
    議会としても、町民の皆様と意見交換しながら本気で産業を振興するため、行政との政策論議に向かっています。
    また、老朽化しているふるさと交流館のあり方について、町は、今後の方向性を検討しています。
    これらの問題について参加者と意見交換しました。

地域めぐり懇談会開催後の活動状況

地域めぐり懇談会でいただいたご意見は、各団体及び高校生との意見交換会、高校生に対するアンケート結果、先進地視察など、夏から秋にかけて調査した多くの声や事例とあわせて、大いに参考にさせていただき、次のとおり議会活動及び委員会運営に反映させています。

下記の2から5のテーマについては、一般質問を行っています。
次の一般質問のページにおいて、「令和元年第4回定例会」の会議録をご覧いただくと、一般質問による政策論議の結果を確認することができます。

1 人口減少対策について

  • 総務文教常任委員会において、「第2期別海町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を継続して調査しました。
  • 上記の戦略に対して、全議員で討議し、議会として町に意見を提出しました。
  • また、複数の議員が、人口減少対策について一般質問を行っています。

2 子育て支援

  • 福祉医療常任委員会の調査結果を元に、全議員で政策討論を行い、全ての園児の給食費無償化に向けて、引き続き調査を行うことを確認しました。
  • 現状の考え方を質すため、福祉医療常任委員会で一般質問の内容を協議し、副委員長が一般質問を行いました。
  • 現状の町の考え方を踏まえて、引き続き常任委員会で調査を行う計画です。

3 MRIについて

  • 福祉医療常任委員会の調査結果を元に、全議員で政策討論を行い、MRIの整備費用及び収益を最大化する施策等について、引き続き調査を行うことを確認しました。
  • 調査で不明であった部分や現状の考え方を質すため、福祉医療常任委員会で一般質問の内容を協議し、委員長が一般質問を行いました。
  • 引き続き、一般質問後にも常任委員会で調査を継続しています。

4 担い手対策について

  • 酪農研修牧場については、過去から町民の意見が多数寄せられていることから、老朽化する施設と研修のあり方について、産業建設常任委員会で一般質問の内容を協議し、委員長が一般質問を行いました。
  • 引き続き、一般質問後にも常任委員会で調査を継続しています。

5 ふるさと交流館について

  • ふさると交流館については、過去から町民の意見が多数寄せられていることから、施設のあり方について、産業建設常任委員会で一般質問の内容を協議し、委員長が一般質問を行いました。
  • 引き続き、一般質問後にも常任委員会で調査を継続しています。

今後の開催予定

広報・広聴常任委員会において、令和2年度以降の開催会場及び令和2年度の開催日時を協議予定です。
新型コロナウイルス感染症の状況を見極めまして、開催及びご案内の内容について判断する予定です。