尾岱沼診療所長の挨拶

広大な面積を有する別海町には、町立別海病院の本院と2ヶ所の診療所があります。
今回は、別海町の東側、尾岱沼診療所で東の医療の防人(さきもり)として活躍されております、佐藤昌男所長をご紹介します。
佐藤昌男所長は、群馬大学医学部を卒業後、東京大学医学部附属病院分院産婦人科に勤務され、その後東京大学医学部第3外科に入局、草加市立病院、北海道の三石町国保病院を経て、平成16年4月から町立別海病院尾岱沼診療所長として着任をしております。
趣味は、クラシック音楽鑑賞や釣りとのことですが、こちらに来てから、特に野付半島の雄大な自然に魅せられ、この地を大変気に入っているとのこと。
■佐藤尾岱沼診療所長の談話
私の道東への憧れは、カニ族全盛時代の、18歳の夏休み、約3週間の北海道旅行に遡る。
長い間抱いてきた憧れが現実になったのは、約5年半前のことである。
春から夏にかけての、野付半島原生花園の花々の美しさは、華やかさや広大さで他を圧倒する。
季節の変わり目には、多くの渡り鳥がやってきて、目を楽しませてくれる。

冬-20度の厳寒の中、澄み切った冷気を通して見る日の出は、太陽の形が四角形などに変化することよりも、ギラギラと燃え盛る黄金色の火の玉に圧倒される。
太陽の無限のエネルギーを実感し感動する瞬間である。

野付は多くの幸にも恵まれている。その中でも、冷たいオホーツクの海の恵みで育ったホタテの味わいは格別である。毎年、お歳暮に送っているが、ことのほか喜ばれている。
尾岱沼には泉質の良い温泉もあり、温泉好きの私にはこの上ない魅力だ。
アルカリ性で肌がすべすべし、芯から暖まり、入浴後、身も心も癒される。

次代を担う子供たちは、総じて礼儀正しく、はきはきしていて、将来が楽しみである。家庭の躾、幼稚園や学校の教育、地域の熱意の賜物と思われる。
このような、恵まれた環境の中で、仕事ができる環境の中で出来る幸せを噛みしめながら、皆さんのお役に立てればと、自分なりに精一杯努力している日々である。

「住んで良し」、「観て良し」、「食べて良し」の当地は、私にとっては、まさに天国である。