別海町役場 〒086-0205 北海道野付郡別海町別海常盤町280番地 TEL.(0153)75-2111 / FAX.(0153)75-0371

平成29年度「教育行政執行方針」

{総務課}{町の概要}
T はじめに

 社会情勢がめまぐるしく移り変わり、将来を担う子ども達に対する教育の果たす役割がこれまで以上に重要となっています。
 別海町教育委員会は、新しい教育委員会制度のもと、本町教育の執行機関として責任を担うとともに総合教育会議等を通じて、町行政と情報共有を図りながら、教育行政を推進していきます。
 近年、本町の子ども達の活躍は目覚しく、先日の全国中学校スケート大会では、男子学校対抗で別海中央中学校が男子総合優勝、上春別中学校が第4位、さらに、個人戦では2冠を達成するなど多くのメダルを獲得しました。
 文化面では、2年連続で別海高等学校美術部の生徒が北海道高文連で優秀賞を受賞し、全国大会への出展が決まる栄誉に輝きました。
 この他にも多くの学校や団体が全道大会や地区大会へ参加し、別海町の名を広めるとともに、別海町で生き抜いている力強い姿を見せていました。
 このことは、町を挙げて取り組んできた生涯スポーツの振興や、地域文化の振興の積み重ねにより育まれてきたものと確信しています。
 これまでの教育に懸ける先人の精神を引き継ぎ「夢と希望にあふれ 輝きに満ちた ふるさとを切り拓く町民を育む」を教育の基本理念に、将来を担う子ども達のために教育行政を執行します。

U 主要施策の推進
1 生涯学習の振興

 私たち町民が、心豊かに生きがいのある充実した生活を営み、活力に満ちた地域社会を形成するためには、町民一人ひとりが「学びの木」に示す成長の発達課題を達成させ、生涯を通じて積極的に学び、その成果を活かして、地域づくりを進めていくことが重要です。
 学習の成果を人づくり・まちづくりに生かす生涯学習社会の実現のため、町民の学習活動を支援し、生涯学習推進の実践研究機関である「別海町生涯教育研究所」等、町内のあらゆる組織を有効に活用しながら、学習の成果が地域の発展に生かされる環境づくりを推進します。
 本町の生涯学習の拠点であり、人づくり・まちづくりの中核となる仮称「生涯学習センター」については、平成28年度策定のまちづくり構想基本計画を基に、実施計画を策定します。
 次代の担い手である子ども達が、生涯学習の実践者として自ら学び、健やかに成長することはもとより、変化の激しい社会を夢と希望をもって生き抜く力を育むため、学校、家庭及び地域が連携協力し、子ども達を守り育てる有効な手立てとして、コミュニティ・スクールの導入を進めます。
 全ての学校区での導入に向けて、上春別学校区での試行を継続するとともに、中西別、上西春別及び野付学校区を試行地区に加え、別海型コミュニティ・スクールについて調査研究を進めます。
 また、将来を担う若者の育成において、地域に根ざした魅力ある高等学校教育を目指して、部活動支援、寄宿施設等の設置検討など、引続き別海高等学校への支援を積極的に行います。

2 学校教育の充実

 学力の向上については、昨年度の「全国学力・学習状況調査」において、小学校が全国平均よりやや低く、中学校が全国平均と同程度という結果となり、とりわけ、算数・数学における知識、技能等を実生活の様々な場面に活用する力の低下が懸念されます。
 本年度は、本町の独自事業である「生き抜く力向上策定プロジェクト」が2期目に入り、「別海町学校教育総合実践ビジョン」に基づいた学力を育む授業改善や効果的な校内研修の一層の工夫など、自分らしく学び続ける子どもの育成を目指した学習指導の充実に努めます。
 体力・生活力の向上については、「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」で、体の柔軟性や跳躍力を測定する種目の結果が過去3年間において全国平均を下回っています。また、肥満児の出現率が全国、全道より高く、偏食や少食、孤食など子ども達の食環境には依然課題が見られます。
 本年度も「孫わ(は)優しい」レシピコンテストに取り組み、食事の仕方や内容について子ども達が話し合う機会や場を設け、子どもが主体となった食育指導の充実を一層図ります。
 さらに、全校縄跳びの推奨や中学校教員が小学校に出向いて体育の授業を行う「出前体育授業」、いつでも誰でも気軽にできるスポーツを活用した実践に取り組み、基礎体力の向上に努めます。
 教師力の向上については、本年度も「別海の子どもは、私たちが育てる」を合言葉に、教育先進地である秋田県横手市の視察研修を活かした授業やアクティブ・ラーニングを視野に入れた言語活動の充実など、研修内容を工夫しながら授業改善に努めます。
 生徒指導の充実については、子ども理解支援ツール「ほっと」やQ−Uなどを活用し、子どもの心理面を把握する調査を行うなど、よりよい人間関係づくりが実現できるよう指導します。また、小・中学校の不登校傾向にある子どもの対応については、学校が学期ごとに報告している不登校調査に基づき、教育相談の充実やふれあいるーむ、保健センターの臨床心理士の活用等、積極的な生徒指導の充実に努めます。
 特別支援教育の推進については、教育支援委員会で策定した「別海町サポート計画表」を効果的に活用するとともに、合理的配慮や発達検査の理解等の研修を通して、子ども一人ひとりに応じた必要な支援、適切な指導が保障される教育環境の改善に努めます。
 幼児教育の充実については、「生活する力・学ぶ力・かかわる力」の育成に重点を置いた幼児教育と義務教育をつなぐ「別海版接続カリキュラム」を一層活用しながら就学段階における滑らかな学びの連携を図ります。
 本年度の学校施設の整備については、防衛施設周辺防音事業における上西春別中学校体育館の改築や、上風連小学校の大規模改修工事等を行います。
 また、矢臼別演習場周辺まちづくり構想での改築を検討していた学校給食センターについては、その構想から外れたことから、老朽化等の現状に鑑み、他の補助事業や起債を財源としての整備を予定し、本年度は実施設計に取り掛かります。

3 社会教育の推進

 地域住民のいちばん身近な学びの拠点である公民館では、各世代の学習ニーズの把握に努め、多彩で特色ある学習機会の提供を図るとともに、学習を通じた地域づくりの拠点として、公民館に集う人と人とのつながりを大切にしながら、地域コミュニティの形成を目指します。
 町内に8大学を設けている「別海町平成寿大学」では、多くの学生が生き生きと学び、自らの教養に磨きをかける姿が見られます。さらに魅力ある大学の運営を目指して、学習意欲を高めるカリキュラムを構築するとともに、自らの経験や知恵を異世代へ伝える交流の機会を充実します。
 「乳幼児母親家庭教育学級」では、若い母親たちが安心して子育てに取り組めるよう、学び合いの機会を提供するとともに、子ども達の生きる力の礎となる、親子のふれあいや自然とのふれあいを大切に内容の充実を図ります。
 青少年を対象に様々な体験的学習活動を展開し、子ども達の社会性や自主性を育むとともに、ふるさと学習を推進します。
 図書館では、地域の読書活動の振興を担うとともに、町民の多様な学習を支援する情報の拠点として、町民のニーズや地域課題に対応する様々な情報提供を行います。
 町内47か所をステーションに、移動図書館車による本の貸出しを行い、誰もが主体的に学ぶことのできる機会を提供します。
 新たに建設された上西春別中学校の地域開放型図書室については、学校や地域と協議しながら可能な範囲で地域開放を行い、学校と地域の図書室としての機能を充実させていきます。
 「第3次社会教育中期振興計画」は、9年目を迎え、後期アクションプログラムに基づき、「人づくり」や「協働のまちづくり」の実践に積極的に取組むとともに、第4次計画策定に向けた評価も行います。

4 青少年の健全育成

 町独自で取り組んでいる「メディアコントロールシート」を活用し、子どもが主体的にメディアとの付き合い方を考える取組みを通して、基本的生活習慣の定着と情報モラルの徹底を図ります。
 情報端末機器(SNS)の利用を午後10時には止める「スイッチOFF22」のスローガン「スイッチOFF22で 生活変えよう 未来を変えよう!」を家庭や地域に発信しながらメディアリテラシーの一層の向上を図ります。
 また、いじめの未然防止については、子ども一人ひとりがお互いに思いやる雰囲気づくりが何よりも大切であり「別海町子どものいじめ防止に関する基本方針」に基づき、各教科等の授業において、子どもがお互いの気持ちを積極的に伝え合う話合い活動を位置付けるとともに、豊かなこころの育成を目指した道徳の授業を充実させます。
 本年度の友好都市「少年少女ふれあいの翼」交流事業では、本町の中学生15名が枚方市を訪問し、自分の住む町と異なる自然や文化に触れる機会を通して、一層の交流を図ります。また、広島市を訪れ、原爆記念館等を視察するなど、原爆の悲惨さや戦争の悲惨さを学ぶ平和学習も行います。
 町の将来を担う酪農後継者が、今後の酪農経営や地域づくりの指導者として必要な国際的感覚、視野及び資質を身に付けることを目的とした、別海高等学校農業特別専攻科の長期海外研修及び酪農経営科の短期海外視察に対し、派遣費補助を引続き行います。

5 芸術・文化の振興

 公民館や資料館が中心となって、学ぶ機会や芸術文化に触れる機会を提供するとともに、活発な活動を展開している別海町文化連盟の各団体、サークルの自主的な活動との一層の連携を図り、多くの町民が積極的に参加・創造できる環境づくりに努めます。
 史跡旧奥行臼駅逓所保存事業については、保存管理計画に基づき、昨年度から3か年計画で旧奥行臼駅逓所修理工事を実施中で、平成31年度から一般開放を目指します。
 北海道の天然記念物に指定されている、ヤチカンバ群落地を恒久的に保護していくため、植物の専門家による「西別湿原ヤチカンバ群落地保護対策検討委員会」を設置し、保護対策に努めていますが、今後は国の天然記念物指定に向けた調査・研究を進めます。
 郷土資料館では、町内の歴史、文化及び自然に関わる資料の収集、整備保管、調査研究を進めます。また、昭和初期頃の農家や野付通行屋と漁番屋のジオラマ等を積極的に活用した「ふるさと講座」や「郷土学習出前講座」などの教育普及活動を展開します。

6 スポーツの振興

 すべての町民がそれぞれの体力や年齢に応じたスポーツ活動を行い、健康の維持・増進と町内外におけるスポーツ交流が進められるよう、地域の特性を活かした四季折々のスポーツを推進します。
 更に、いつでも誰でも気軽にできるスポーツの普及に努め、関係団体とも連携を深めながら「町民皆スポーツ」の実現を目指します。
 スポーツ施設の整備については、町民体育館外部改修工事をはじめ、西春別ファミリースポーツハウスの人工芝全面張替え等、老朽化が進んでいる各施設の計画的な補修を進め、施設の維持に努めます。
 道東地区唯一の公認フルマラソンコースを有する「別海町パイロットマラソン大会」は、多くのボランティアの方々に支えられ、本町を代表するスポーツイベントへと成長しました。本年度の第39回大会においても、地域全体が協働参加するマラソン大会として、スポーツ交流による人づくりとまちづくりを目指すとともに、道内外から多くのランナーに参加していただけるよう、町の魅力を発信します。
 また、国内外のスポーツ界で活躍した講師による競技力向上セミナーの実施、本町での高等学校野球連盟釧根地区予選大会の開催や、プロ野球イースタンリーグ公式戦の招致実現に向けた活動を展開し、地域におけるスポーツ競技の振興を図ります。

V おわりに

 平成29年度教育行政執行に係る方針の実現に当たっては、協働のまちづくり精神のもと、全町民の理解と協力が必要です。
 別海町教育委員会として、将来を担う子ども達のために、自らの力で明るい未来を開いていくことができるよう、学校、家庭及び地域と密接な連携を図りながら、本町の教育振興発展に取組みます。


投稿:総務課


掲載日時:2017/03/09/(木)

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